眠れないと零した私に、大好きな兄はラベンダーの香りがする
アイマスクを渡してくれた。
――眠る前にアイマスクをつけること。
それは、悪戯を許す、無言の合図でもあった。
気持ちよさを覚えてしまった私は、
今では、それがなくては眠れなくなるほどにはまってしまう…。

意地悪な悪戯に困惑して、甘い悪戯に期待して。
私は寝たフリを続けて…